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【ボランティア受入団体インタビュー】NPO法人コハレLABOさま

活動エリア ベイエリア
活動分野 まちづくり子ども・教育社会教育・生涯学習
活動日

随時募集

レポート内容

ちばボランティアナビを活用してボランティアの受入を行っている団体のインタビュー記事をお届けします。

 

NPO法人コハレLABOは、船橋のららぽーと近くの浜町というところにある小さなカフェを拠点に、子育て支援や次世代を担う若者たちをボランティア活動などの社会経験を通じて育成することを目的に活動しています。子ども食堂の活動を中心に地域のお祭りやイベントに参加したり、地元企業、公民館、漁協などと連携して、ワークショップやイベントを開催し、子どもたち、若者たちの「体験する機会」を創出しています。
今回、団体代表の牛垣さんにインタビューを行い、ちばボランティアナビ活用による手ごたえや、ボランティア募集で意識していることなどをお伺いしました。

 

きっかけは単発でも、そこから定着・継続してくれるボランティア参加者がいる

(牛垣さん)NPO法人になって今年で3年目になります。5年前からハレカフェのマスターをやっていて、NPO法人の一事業としてのカフェなのですが、そこが活動拠点になっています。なので、ハレカフェにくるお客さんのコーヒーとかの代金も活動資金に回るということなんですけど、週末にはカフェを休業して若者を中心としたイベントやボランティア活動だとかをこれからも継続、強化して開催していく予定です。

 

ちばボランティアナビは船橋市役所の市民活動の情報などで載ってた情報を見て、これは早速登録してみようかなと。当時子ども食堂の活動は多分なかったと思うのでそのPRをするっていうことと、あと、ベイエリアの団体も多分2つか3つぐらいしか登録なかったので是非、ということでスタートしました。
ちばボラナビは反応が良くて。皆さん関心を持ってらっしゃって、問い合わせが多くて、コハレLABOに定着してくれる方々も多いんです。船橋市内の子ども食堂ネットワークっていうのがあるんですけども、そこの各食堂の方にもおすすめして複数の食堂が登録してくれてたと思います。

 

ちばボランティアナビを見ていると、イベントの参加者を集めるというパターンと継続会員を集める2パターンあるじゃないですか。我々は単発でも継続でも誰でもいいよっていう選択肢にしてたので、単発で高校生とか、就職に向けてボランティア証明を求めて参加する人たちも結構いらっしゃいました。それで定着する人も何割かいるので、それはとても嬉しいことです。きっかけとして1回でもオッケーっていう選択肢はとても有効かなと思います。

 

 

いろんな作業を切り分けて、色々なボランティアさんに参加してもらっています

昨年度実施したボランティア体験会は、子ども食堂の運営スタッフでした。我々、食品メーカーさんとコラボで食堂をやる時がたまにあるんですけれども、その時はそのメーカーさんの5種の調味料を使ってお惣菜を作って、子どもたちにどのお惣菜がいいのか選んでもらうというお弁当企画をやったんです。5種類を5つのテーブルでそれぞれ作るから、1人か2人ずつぐらい各テーブルにボランティアさんを配置して、経験のあるボランティアスタッフも一緒について、食材刻みから調理までやってもらいました。1テーブル3人から4人ずつぐらいで、お任せして仕上げてもらいましたね。

 

名前が子ども食堂っていうことで、ボランティアさんは子どもが好きっていう方が多いんですけれど、お弁当を作って配布する形になっているので、「お弁当を作るとこまでは私やるけど配布はよろしくね」とかって切り分けて参加している方もいるので、別に子ども好きとかじゃなくてもボランティアの皆さんの居場所になってる感じはしてますね。
今、ボランティアの方は学生が半分以上です。大学生、高校生、中学生まで。中学生は当然歩いてこれる距離の方なんですけれど、大学生の方は千葉や市川などからわざわざ来てくれてますね。

 

調理は平日の昼間にやっているので、その時間来れる方はやっぱり主婦の方だとかが多いです。でも子ども食堂のお弁当は110食とか作るのでその下準備をやらなきゃいけないので、前日の夜に野菜刻むだけっていう作業もあったりするので、そういうのは会社帰りの男性だとか社会人の方が多かったり、ほんと色々ですね。
いろんな作業があって、毎回参加しなきゃいけないわけでもないので、義務感がないのでいいって言ってもらってます。

 

 

ボランティアが関わる機会を作ることに注力し、初めてでも参加しやすい形にすることを心掛けています

団体の活動として、ボランティアが関われる機会を作ることも大事な目的なので、今はそっちの方に注力しようと思っています。コロナの時期には特に、学生が体験する機会が全くなかったっていうことがありましたよね。今の学生は自己肯定感が低いとかっていうけれど、それは自分に自信ないとかっていうよりも、単純に経験値がないだけなんですよね。だから細かいところから体験を積み重ねれば、「できません、怖いです」じゃなくて、「これやったことあるけど、うまくできない」になる。まずはその体験することって大事じゃないですか。

その体験する機会がすごく緩くて低くていいから、どんどん体験するっていう機会を設けることが、今の私の役割かなっていう風に考えてます。

 

「自分が役に立てるかな」って思ってしまったり、「私はあんまり関われなかった」と自信を無くすような子も見受けられるんですけれども、そういう気持ちにならないように、特に子ども食堂とかは「いるだけ支援」だよ、って言っています。そこにいてくれて、子どもたちや親御さんが来てくれるのをニコニコ見てくれるだけでいいから、と。話しかけなきゃいけないとか、何か手伝ったり動かなきゃいけないとかっていう風に気負ったら絶対相手に伝わって、向こうも緊張するから。そこにいることが雰囲気作りにつながるから「いるだけ支援」です、っていうのは1番最初によく言ってます。
これまでいるボランティアの人たちは学生さんが多いので、彼らが慣れてくると新しい人をうまく受け入れてくれますね。若い者同士ですぐ会話が始まったりだとか。そこで自然と楽しい雰囲気を作ってくれてるみたいなので大人はあんまりそこには口出さない、そんな感じですね。

 

登録制ボランティアにしていて、だいたい120人の方に毎回情報発信していて、毎回の子ども食堂の開催には20人ぐらいの人が関わっています。登録の条件は特にはないですね。子ども食堂を毎週1回開催しているのと、土日のボランティアイベントとかも月1回ぐらいあるので、毎週週末にこんなボランティアがありますよ、参加しますか?という案内を発信して、申し込みはGoogleフォームでやっています。Googleフォームですと事前に人数が把握できるので、それで大体こんな仕事の割り振りや、手持ち無沙汰の人が出ないように仕事の調節などを考えながらやっています。
お弁当の量が量なので間に合わなくならないように、ボランティアの人が少なければ、事前に私がどこまで調理を仕上げる必要があるかな、とかそういう調整もやっています。

ちばボランティアナビを、ぜひ有効活用してください

ちばボランティアナビはきちんと情報更新してくれていたり、良い方が結構登録してくれてますよね。サイト自体の操作はちょっと使いづらいかもしれないけれど、門戸を広げるのには使いやすい。県が運営していますっていうのを前面に出していて、いい感じになっているので、これから利用する団体さんはボランティアを集めるのに是非有効活用してもらいたいです。
あと、ちばボラナビが素晴らしいところは、他の団体はこうですよとか、情報発信してくれるじゃないですか。情報発信が強いから、そういう情報をうまく活用するとそれぞれの団体の活動により良い影響が与えられるかなっていう風に思いますね。

 


※掲載内容は2024年5月取材時点のものです。