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【大学インタビュー】敬愛大学・敬愛短期大学 地域連携センター 藤森さま

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レポート内容

敬愛大学・敬愛短期大学 地域連携センターの藤森孝幸さまのインタビュー記事をお届けします。

「地域の伴走者」を標榜する敬愛大学・敬愛短期大学に2017年に設置された地域連携センターは、「地域連携」「生涯学習」「ボランティア」の機能を担っている総合窓口です。今回、センター長の藤森さまにお話をお伺いして、学生にとってのボランティア活動の意義や、ボランティアを募集する団体へのメッセージなどをお伺いしました。

 

 

ボランティアを通して「自分が役に立てた」という自己有用感が得られる

(藤森さま)地域連携センターでは、何かボランティアに参加してみたいという気持ちのある学生に対して、それぞれの関心にあわせて地域の団体さんの活動を紹介しています。

ボランティアに参加した学生たちは「思っていた以上に楽しい」ということを口にします。最初の活動は単発で終わってしまうものであっても、それが「ちょっと良かったな」っていう経験になっていく。中には、ボランティアの魅力にハマって、「最近何かおすすめの活動ないですか」といった相談をしてくれる学生が毎年必ずいます。

活動に参加すると、「自分が役に立てた」という自己有用感を感じられます。自分がやったことが無駄じゃなかったとか、評価してもらえたとか、ありがとうって感謝してもらえたとか、そういう経験が学生にはあまりに少ない。ですから、ボランティア活動っていうのは、自分を認めてもらえたという感謝の気持ちにたどり着くのではないかと思っています。

 

 

地域の中で人間関係を密にしていく楽しさを学べる機会に

ボランティアに参加する学生は、地元、本学で言うと稲毛や千葉市ということになりますが、地元の街に学ぶ、街の人に可愛がってもらっているという側面はあると思います。

例えば、地元の町内会での盆踊りなど、いろいろなイベントが街にはあります。そこに最初は労働力としてボランティアに参加するのですが、そういう時に「飯ぐらい一緒に食べさせてもらってこい」と言うこともあります。そういう形で街の人たちとの付き合いを重ねて、人間関係を密にしていく楽しさを学べるのではないかと思っています。街の住民ではなかったとしても、それに準ずるように仲間になっていけるという楽しさを、学生たちが学べる良い機会だと思って、街に送り出していたりします。

将来的に、例えば社会人になったり、家庭を持ったりして、今度は自分がその時にいる街で人間関係を構築しなくてはいけない。そうなった時に、ああいうことやったなっていう思い出がちょっと残っていると、その町に溶け込みやすいのかなと思っています。ボランティアって、世のため人のためってよく言われますが、自分のためなのだと思って取り組めるものだと考えています。

 

 

ボランティアを募集したい団体さんはどんどん情報をご提供いただけたら

地域連携センターでは、団体の皆さまのボランティアの活動を学生の皆さんにご紹介しています。情報をご提供いただけたら、学生たちにはその活動の良さや楽しさなどを伝えていきますので、ご連絡をいただけると嬉しいと思います。ときどき、遠方の場合にどうしたら良いかというところで躊躇される団体さんなどもいらっしゃいますが、本学でも例えば茂原や大多喜、銚子などから通っている学生もいるので、距離は気にしないで大丈夫です。

これは本学に限らず、どの大学にも、「ボランティアセンター」「学生課」などの名称で窓口になっている部署が必ずありますので、まずはご相談いただきたいと思います。

 

 

学生と同じ目線に立って一緒にやろうよって呼びかけてほしいです

ボランティアを募集される団体の皆さんには、ぜひ学生と同じ目線に立って一緒にやろうよっていう形の呼びかけをしていただけると、学生たちは「やってみよう」と一歩踏み出せると思います。今の学生たちは学業もアルバイトも一生懸命にやらないといけないですし、サークル活動やアルバイト、教習所など、プライベートでも忙しい。それでも「一緒にやろうぜ」という呼びかけに対しては聞く耳を持っている学生が大変多いように思います。

学生の中には、実は参加するのが怖い、ちょっと勇気がないんです、っていう学生もいますので、そうした時には「じゃあ俺も参加するから一緒に行ってみようか」というのはよくあることです。行けない場合でも、「団体の○○さんに話をちゃんと通しておくから」という風にするときもあります。手を挙げてくれた学生なので、安心して活動してもらいたいですし、自己有用感を持って帰ってきてほしいので、それに必要なことには丁寧に対応したいと心がけています。

 

※掲載内容は2024年7月取材時点のものです。