【ボランティア団体インタビュー】いずみパドルクラブさま
| 活動エリア | 南房総エリア |
|---|---|
| 活動分野 | 自然保護・環境保全 |
| 活動日 |
毎月第2土曜日 10:00-12:00 |
| レポート内容 |
ちばボランティアナビ(以下、ちばボラナビ)を通じてボランティアを募集している団体さんへのインタビューをお届けします。 今回は、夷隅川でリバークリーン活動をされている、いすみパドルクラブさん。豊かな自然の中で、みんなでゴミを拾うことで生まれる一体感や楽しさをたっぷり語ってくださいました。読めばきっとやってみたくなります! ゴミ拾いが楽しくなって、ワクワクが止まらない!?―まずは団体の活動紹介をお願いします。
千葉県の夷隅川(いすみがわ)でリバークルーズを中心に活動している団体です。SUP(サップ)という大きなボートに乗って、川に浮かんでいたり、引っかかっているゴミを拾い集める、という活動をしています。 SUPに乗ることで体幹が鍛えられますし、普段は入れない水辺を散策できたり、今まで見たこともないような景色に遭遇できることもあって、ゴミ拾いとはまた違う楽しみもありますね。皆さんに満足していただいて、10年続けて来られました。 年齢制限はないんですよ。下は3歳くらいの小さなお子さんから、上は80歳くらいのおじいちゃんまで、みんな参加できます。そういう幅の広さも、長くできた秘訣の一つなのかなと感じています。
―この活動を始めたきっかけを教えてください。
SUPに乗っているときに、目の前にゴミが浮いてたんで、一人で拾い始めたんですよ。そしたら、「あちこちにゴミあるじゃないか」と。お客さんにクルーズを楽しんでもらうときに、「自然が豊かです、どうぞ楽しんでください」って言っても、こんなにゴミがいっぱいあるんじゃあんまりよろしくない。ということで、最初はスタッフでゴミを拾って、きれいな状態でお客さんに来てもらおうって考えて、始めたんです。
ところが、やってるうちに、そのスタッフが楽しくなっちゃって。これはもったいないと。「だったらみんなでやろうよ、月一でやってみようか」ということで始まったのが、このリバークリーンクルーズです。
ゴミを見つけると、「また次も早く見つかんないかな」みたいなワクワクがあって、止まらなくなっちゃうんですよね。自然とみんなが楽しめるのが、このゴミ拾いのいいところかなと思います。子どもたちがゴミを見つけるんですよ、「あそこにゴミがある」って。それを見つけると、みんなで漕いで行って回収するんですが、それが一つのチームプレーみたいになって、またそれも楽しいんですよね。家では掃除もしたことがないのに、これは十年も続いています(笑)
最初は有料でやってました。参加者一人千円で、その中で保険とか機材とかスタッフの手当を捻出してたんですが、やってるうちにスポンサーがついたんです。地元の企業さんだったり、関連のあるところが協賛してくれて(※チラシ下方)。お金を出してくれるということになったので、参加者の皆さんからもらうのをやめて、続けさせていただいています。
みんなで行って帰ってくる間に、自然と仲良くなる。―ボートは1-2人のイメージでしたが、結構な人数が一緒に乗れるんですね。
そうですね。8人乗りと10人乗りを使ってやるんですが、子供だと12人ぐらい乗れるのかな。 一人ずつ乗ってゴミを拾うのは結構簡単にできるんですが、グループで一台に乗ってやることで、また違うメリットがあるんですよ。それがチームビルディングにもつながります。そこでのコミュニケーションが、教えなくても自然と生まれるんです。何も段取りしないで「どうぞ乗ってください、行きますよ」って言うだけで、最終的にはみんな仲良くなって帰ってくる。これはなかなか他にないんじゃないかな。この活動に合わせて別枠で講義を作れば、企業が求めるようなチームビルディングもできると思いますよ。
―参加された皆さんの反応はいかがですか?
「おもしろすぎる」っていう反応が大きいですね。リピートしてくれる方もいれば、また違うところでもゴミ拾いの活動をされている人もいます。ぜひこれが、ゴミについて考えるきっかけになればいいなと思っています。
ちばボランティアナビの体験会がきっかけで、レギュラーメンバーのようにいらしてる方もいるんですよ。その方は、最初は半信半疑で「本当に楽しいのかな」といった様子で見てたんですけど、やってるうちに本当に楽しいんだってわかって、だんだんこれがルーティーンになって、最近はもう人生の一部みたいになってるんじゃないかな。こうやって活動に参加していただけるのは、本当ありがたいですよね。 小学生の夷隅川博士ちゃんがいた!夷隅川の魅力とは。この活動ができるのはスポンサーのおかげもありますけど、夷隅川自体が本当にSUPをやりやすい川なんですよ。まれに見る蛇行率と、急流がなくて湖のようにピタッとしているんです。なおかつ、大きすぎず小さすぎずの適当な大きさ。なかなかこういうところは見つからないです。しかも海とつながっているので、生態系に対するいろんな考え方を学ぶ場としてもいいんじゃないかな。
勝浦から65キロをくねくね行くんですけど、あんまり高低差がないんですよ。水が迷うように出口を探しているうちに、くねくねしちゃったみたいな。ということを調べた小学生がいます。うちのホームページにも「夷隅川の謎を追え!」っていうタイトルで出したレポートが載ってます。 今は中学生になったのかな。リバークリーンクルーズに参加されたときに、「まれに見る蛇行率ですごいんだよ、この川は」と言ったら興味を持ってくれて、しっかりと調べてくれた夷隅川博士ちゃんがいます。 コンビニに行くくらいの気軽さで、サッと行ける。―ボランティア当日の流れを教えてください。
10時から始まるので、10分ぐらい前に現地に来ていただいて、活動しやすい格好になってもらいます。季節に合わせて、濡れてもいい動きやすい服装で。普通の洋服のまま乗れます。用意ができたら、ライフジャケットやパドルをお渡しして、レクチャーを受けた上で、実際にSUPに乗って、ゴミを取りに行きます。 皆さんの周りには安全管理のインストラクターが数名つきますので、その指示のもとでゴミを見つけて、楽しく回収していただきます。ゴミを集めて、最終的には市の方が無料で回収してくれます。だいたい2時間ぐらいなので、お昼頃には終わる予定です。
―必要なものは全部貸してもらえるんですね。ウェットスーツのレンタルもあるそうですが、それは寒い季節用なのでしょうか?
そうですね。どうしても着たいという方にはお貸ししますが、普通の洋服にライフジャケットで大丈夫ですよ。
―いろいろ準備しないと行けなさそうと思ってしまいます。
そう思うのは最初だけ。「あれ買いにコンビニ行こう」みたいな感じでサッと行けちゃうくらい簡単です。一回やるとわかると思うんですよね。だから、そのぐらい簡単だってことをどんどん言ってもらいたいかな。全国でもSUPのリバークリーンをやってるところがあるので、そういうところにも参加してもらえるといいですね。
―いつも何人ぐらい参加されているんでしょうか?
4月を過ぎるとだいたい20-30人くらい。それが9月ぐらいまで続いて、それ以降は10人くらいかな。1-2月は寒いので7-8人になっていくんですけど、皆さん「冷たい水に触りたくない」って言いながら活動されています。 どうしてゴミがなくならない?を、元をたどって考えてみる。―どんな思いでボランティアのみなさんを受け入れていますか?
初めての方がほとんどですので、そういうきっかけを提供できることは、事業者として喜びでもありますし、だいたい皆さん笑って帰るので、「いいことできてよかったな」っていう満足度はあります。 ただ、ゴミが一向になくならないっていうのは、もうしょうがない。でも、「じゃあ、どうしてこうなっちゃってるの?」と元をたどっていって、「ここ気をつければよかったんだな」というふうに、皆さんに考え直してもらえるといいかなと思います。
―これからボランティアに参加してみたいという方へ、メッセージをお願いします。
川に落ちるんじゃないかとか、泳げないけど大丈夫だろうかとか、いろいろ心配はあるかと思いますが、実際やってみると「全然気にしなくてよかったじゃん!」っていうぐらい、こちらで安全管理をしています。ですから、安心して気軽に来ていただきたいです。一回来たら、自分の家みたいになりますので。ぜひ参加していただけたらと思います。
※掲載内容は2026年4月取材時点のものです。 |



